koideのブログ(仮)

がんばってます

公認会計士試験勉強者&合格者のあるあるな悩みやキャリア論

お久しぶりです。

僕も一応会計士として働いているので、たまにはその界隈の話をしてみようかと思います。

というわけで今回は、会計士としてよく聞く悩みやキャリアについての論点をまとめてみます。今回は就職前までについて書こうと思います。めっちゃ主観が入ってますが、許してください。

会計士試験合格前から時系列で書いていきます。

資格勉強辛過ぎて辞めたい問題

勉強している方は誰もが通ったことのある道じゃないでしょうか。僕も勉強内容(特に会社法や監査論)についての興味がセロハンテープに対するそれと同程度位しかなかったので、本当に辛かった記憶しかありません。

実際個人的には、途上国行きたい!とかyoutuberになりたい!みたいに、やりたい事が他に明確に出来てしまったなら、さっさと勉強辞めたほうがいいと思います。でもネガティブな理由や、自然消滅的な感じでやめるのは推奨しません。すごい一般論ですが。

だって、困難から逃げた経験を自分の中に一生抱えて生きるのって辛くないですか。結構重いですよ、きっと。

在学中会計士試験合格後、卒業まで何しよう問題

会計士試験の勉強をしてた人は、基本的にその期間勉強しかしていない事が多いので、そのあと突然めちゃめちゃ暇になります。僕は余りに暇すぎて初代ポケモンのアニメを一話から順に見たりしてました。ひたすらダラダラするのか、遊ぶのか、バイトをするのか、インターンするのか、監査法人で前倒しで働くのか色々選択肢があります。

これについては、すべての大学生に共通してますが、とりあえず何かインターンした方がいいと思います。特にスタートアップやVC等のインターンをしてこれまでと全然違う事をした方がいいです。なんでかというと、会計士の勉強をしてそのまま監査法人に行くと、会計の事しか分からない人材になりがちで、他の世界、他の仕事の感覚が掴めなくなるケースが多いからです。

会計士に受かった人は経理系のインターン、というかバイトをやるケースが結構多いですが、上記の理由からあまり推奨しません。経理をやってもこれから生きる世界から横の視点が広がらないので。ただ間違いなく縦の視点は広がると思うので、自分は一生、絶対、人生経理・財務一本で生きて行くんだ!っていうあずきバー位のカッチカチな意思があるのであれば、それでいいと思います。ただ、とりあえず下記がオススメです!

 

どこに就職するのか問題

最終的には4大監査法人(Deloitte(トーマツ)、KPMG(あずさ)、EY(新日本)、PwC(あらた))に行く人がほとんどだと思いますが、コンサルや証券、その他事業会社なども選択肢に含めて、どこに就職するか結構悩む人も多いのでないかと思います。僕も当時はコンサルに行きたかったので、非常に悩みました。

下記で、ペルソナごとに所感を書きました。4大監査法人でどこがいいって話はあまりに不毛なのでしません。どこでもあんま変わんないと思います。EYは間違いなくリスク高いと思いますが。

特に希望がない人

普通に大手監査法人に行けばいいと思います。下記のケースのような熱い想いがなければこれがベターだと思います。

会計士としてとりあえず死ぬ気で監査業務をしたい人

大手監査法人に行って死ぬ気で働けばいいと思います。

このパターンで、業務の裁量が大きいからと言って中小の監査法人に行く方が時々いますが、個人的には絶対オススメしません。理由は給与、待遇などではなく、その後のキャリアの厳しさです。監査法人の名前が有名でないと、いくら実力があろうがそれだけで、転職市場での市場価値が相当下がります。中小監査法人で、そこそこのポジションで仕事してた人が大手監査法人に来ても、相当下のポジションから仕事をする事になります。なので、正直お勧めしません。

独立して会計事務所を開きたい人

今の時代会計事務所を開いてもハイパーレッドオーシャンで、旨味が少ないので基本的にはオススメしません。とりあえずこのケースは大手監査法人に行って死ぬ気で働いて独立に向けてのスキルをつけつつ、じっくり考えるのがいいのではないでしょうか。

お金を稼ぎまくりたい人

頑張って就活して外資金融目指すのがいいと思います。入るのは難しいですけど会計スキルの親和性もあるので。

監査法人はそこそこ(大手メーカー以上、商社未満程度)は稼げますが、外資金融等とはレベルが違います。

将来コンサルになりたい人

監査法人に入る人の8割が言うセリフがこれ、「将来はコンサルティング、アドバイザリーをしたい」です。しかも一番上流の戦略策定にまで関わりたいと思っている人がほとんど。

個人的にはだったら最初からコンサルを目指した方がいいと思ってます。top-tierのコンサルで1年働いた人と3年監査法人で働いた人のどちらが優秀かって言ったら、少なくともコンサルティング業務をする上ではまず前者です。コンサルがしたいなら、わざわざ監査法人で遠回りする必要性は感じないです。これも結局内定もらうのが難しいことがネックになるわけですが、入る努力をしてみる事がまずいいんじゃないかと思います。

経営者になりたい人、起業したい人

一旦就職とか置いておいていいので、スタートアップやVCでインターンするのがいいと思います。今の時代、知識なし、業界との繋がりなしに起業するのは自殺行為に等しいので、とりあえずその界隈で経験積んだ方がいいです。

監査法人で色んな事業を見ることによって、将来起業したいという方も時々いますが、はっきり言って厳しいと思います。監査という業務は、会社を見ると言っても業界やビジネスモデルを死ぬほど深掘りするわけではない上、サービスのグロース的な、事業をどう伸ばすかって話を1ミリもしないので、直接起業に役立つ経験とはなりにくいのが事実だと思います。

金なんか当面なくてもいい、安定した生活なんていらない、という起業家魂を持っている方ならば、監査法人には行かない方が絶対いいです。

 

というわけで以上現役会計士がお送りしました。気が向いた時社会人(入社後)編書こうと思います。

少しでも参考になりましたら幸いです。