koideのブログ(仮)

がんばってます

10年ぶりに上海に行ってきました。

上海に二泊三日で行って参りました。上海は、自分が小4から中2まで住んでいた、いわば思春期を捧げた場所。

その上海に十年ぶりに行くという、ひたすら思い出に浸る、割と感傷的な旅でした。

 

しかし、まず旅行代金の安さにびっくり。

2泊3日でそこそこ良いホテル(上海のオークラ)に泊まり航空券+ホテル代で一人5万ジャスト。国内旅行とあまり変わらないというコスパの良さに驚愕。

飛行機は中国東方航空という中国の航空会社だったので、いろいろ怖かったのですが、特に何もなく。

問題の機内食も意外とまともでびっくり。

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上海に到着してさっそく観光。

こちらは上海一の繁華街とよく言われる南京東路。平日だったので、人はあまりいませんでした。

懐かしさを感じる前に、街の完成度的にもはや日本とあんま変わらないなあという、ちょっとした衝撃が最初に。

一方、真ん中に謎のミニ列車があるのは10年前からのご愛嬌。f:id:takoide:20170225234905j:plain

そして、上海随一の観光名所の外灘。19-20世紀の上海の外国人居留地で、西洋と中国の文化が融合した風情ある建物が並んでいます。

小学校の頃、ここスタートで20キロのマラソンを走ったことがあり、そちらの思い出が最初に蘇りました。

当時はあまり景色や風情なんて意識していなかったのですが、10年経った今、改めてこの荘厳とも流麗とも表現しにくい、唯一無二の妖気を持つ雰囲気に感嘆しました。

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こちらは対岸の夜景。上海といえばこのショット。f:id:takoide:20170226000420j:plain

ご飯はもちろん中華料理。1日目の夜、2日目の昼・夜、3日目の昼と滞在中の朝食以外のすべてを中華料理で埋め尽くしました。

もともと『中華料理は日本で食べた方が美味い』という中国人激おこ思想を勝手に持っていたのですが、その過激思想が変わるくらい美味しい中華を食べることができました。

とはいえ、やはりこの油・味の濃度を4食連続は胃への負担がなかなかに強烈。毎回注文を多くした結果、1メニューの量が多いということもあり、何かしら食べ残すという反省点も。

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そして、中華料理においては大事なのは「メニューのチョイス>>>お店の格」だなと十年ぶりに実感。旅程が後ろに行くにつれ、中華料理への飽きとは反対に料理のチョイスの精度が上がっていき食事を楽しむことができました。

上海といえばやはり点心・小籠包。

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2日目からはひたすら思い出の場所巡りでした。

古北・虹橋地区という、日本人にとって思い出深い場所をとにかく練り歩きました。 

こちらは当時よく行ったスーパー「カルフール(中国読みはジャラフ)」。10年前日本人街の象徴的な存在でした。外見は当時から全く変わらず。f:id:takoide:20170225235743j:plain

外見は当時のままで安心していたものの中はやけにこざっぱり。スペースに余裕があり、イメージを真っ向から覆される整然さ。

当時のスーパーの中は人も物もとにかく乱雑だったので、「こんなのオレの知ってる上海じゃねえ!」と妙な憤慨をすることに。f:id:takoide:20170225235757j:plain

一方、食品コーナーは10年前から変わらず常に異臭が流れる空間でした。

この匂いを嗅いで、これが自分の知ってる上海だと、妙な懐かしさ、安心、安堵を覚えました。この匂いが中国の人にとって臭いものなのかどうかは10年経った今でも分かりません。

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そして、通っていた日本人学校に。

中には入れなかったものの、外から風景をボーッと眺めているだけで涙が出そうになるという由々しき事態に。

あの辺でドッジボールしてたな、とかこの場所に毎日通学してたバス止まってたな等々、当時の思い出が蘇りまくりでした。

日本人学校はその性質上、人の出入りが多く、かつクラスもめちゃめちゃ多かったので、同じ世代でも毎年毎年のクラスのメンバーが全く違う状況でした。なので、毎回クラスメートとは0から関係構築しなければならず大変でした。(もちろん楽しかったですが)

その一方で、結果としてその1学年1学年に思い出が詰まっており、4年間合計5クラスのどのクラスにも自分の中でのエピソードがあり、時々一つ一つ思い出し、一瞬あの頃に戻りたいなというノスタルジーを感じます。

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最終日は自分の住んでいた地区の浦東地区へ。

向かう道の途中が、自分が4年間毎日通っていた道で、窓の外から一瞬も目を離せませんでした。f:id:takoide:20170226000231j:plain

そして当時4年間自分が住んでいた日本人専用マンション「東櫻花苑」へ。

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残念なことに閉居直前になっており、当時のスペースは1/3程度しか見ることができず。

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とはいえ、残っているスペースを隅から隅まで見て回り、面影が残っているスペースを見る度10年前の生活に想いを馳せました。

14年前に親の転勤で中国に来た時、最初は嫌で嫌でしょうがなかったですが、このマンションで友達を作り、学校で友達を作り、次第に上海という土地で暮らすのも悪くないなと思うようになりました。

閉居前に自分の住んでいたマンションに来れて本当に良かったなと思いました。

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そして、最後にこの地区を雑多に見て回り、3日間の旅行を終えました。

こちらは今となっては珍しく汚い道。当時は上海市内全域こんな感じの道だったのを覚えています。

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というわけで最高の2泊3日でした。

同行してくれた中国語を自在に操るKさんには感謝してもしきれません。

 

最後に他に思った感想を箇条書きに

・住んでいた時に比べて明らかに日本のものが増えた。とにかく日本料理屋がやたらと多い。コンビニでも日本製品が多い。お茶やマスクなど日本語のものが割と平気で売っている。

・お店のメニューに日本が載っていることが多くて助かる。(3/4は日本語が載っていた。)

・相変わらずタクシーがアホみたいに安い。初乗り200円程度で1,000円あれば相当な距離が走れる。

・一方、タクシーの運ちゃんの性格の当たり外れが大きすぎる。タクシーの車体の色によってある程度差が出るという当時からの噂も。

Facebook、LINE、TwitterGmailが普通に全部ブロックされているので、めちゃめちゃ困る。(でもVPNという時々使える裏技もある。)

・LINEが使えないのに、ブラウンやコニーなどのLINEキャラクターが大人気で、LINE STOREが街中にあるという謎文化。

・相変わらずハーゲンダッツスターバックスが高い。日本の二倍くらい。

・やたらとハイブランドのお店が多い。でも店内はガラガラ。

・相変わらずコンビニが多分おでんの匂いでめっちゃ臭い。

・やっぱり中国人の喋り方は怖い。

・空気はやっぱり汚い。青空が本当に見えない。

・冬は日本より全然寒い。

・中国で使われるアルファベットは文章であろうがなぜか全部大文字。